ふふふのふ

思考の整理のために書いています。雑記。

春の空と乙女心

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大事な話があるからいつもの喫茶店に来て!と友だちから連絡があった。さいきん、わたしのまわりは、結婚ラッシュなので、おめでたい報告だろうなと思って、うきうき気分でドアを開けると、真っ赤な目をした彼女が待っていた。3年付き合った人に振られたらしい。

わたしは、まだ冬にケジメがつけられていないんだよね。あの人と「今日も冷えるね」と言い合うのが好きだったし、底冷えする日に、一緒に作ったシチューの温かさが忘れられないからかもしれない。一直線に暖かくなってくれたらいいのに、今日みたいにさ、寒くなると思い出すんだよね。天気は毎日ころころ変わるから、わたしの心も定まらないんだ。気持ちはもうないはずなんだけどね…と、彼女。

 

こういうとき、どんな言葉をかけてあげたら良いのだろう。わたしの頭の中は、今までの出来事が走馬灯のように蘇る。本棚にあった小説を何気なしにめくると、「気になる、はすぐ好きになる」と書いてあって、ドキッとした。あぁ、やっぱりまだ好きなんだなと思った。何にも言えない。恋愛偏差値20のわたしは、もう、黙って話を聞くしかできなかった。なさけない。マスター特製のココアがしみる、そんな、日曜日の夕方。