ふふふのふ

思考の整理のために書いています。雑記。

はんなり乙女になりたい

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先日会った友人が「いけず」という言葉を使った。関西に住みながら、生で聞くのは初めてだ。京都に4年間住んでいたけれど、一度も聞いたことがなかった。思わず「いけず?」と聞き返したが、真面目な顔でうんと頷く。いけずな上司がいるのだという。彼女は京都の伝統文化に関わる仕事をしていて、なるほどそういった世界では現役で使われる言葉なのだなぁと感心した。

また別の日、焼肉の網の上、焦げた肉を指差して「食べよし!」と笑った人がいた。「~よし」京都の女学生の間で流行した言葉だと高校時代の教科書に載っていた。「~しなよ」という意味である。まさか、これも現役なの!?今度の友人は病院の事務。京都の街の生まれでもない。

「よしって使う?」とまたしても聞き返したが、「うん、使う」といわれて終わった。わたしが知らないだけで、京言葉は案外残っているらしい。

 

おおきにもおいでやすも積極的に使おうとは思わないけれど、「いけず」はちょっといい。意地悪よりも可愛いような、それでいて底意地の悪いような不思議な感触。「~よし」も悪くない。

もう女学生ではないけれど、使っていいのなら使いたい。見よしとか行きよしとか。やっぱりちょっと可愛い気がする。うまく取り入れれば、女度を上げることができるんじゃないだろうか。

そういえば、わたしが日常的に使ってしまう京ことばがひとつだけ。目上の人への「~しはる」。社会人としては「~される」が正解ですよね、すみません。

 

オンではきれいな敬語を、オフでははんなり京ことばを。

京美人への道は遠い・・・。