ふふふのふ

思考の整理のために書いています。雑記。

電話について

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電話はなんだか、暴力的な感じがする。それまでの日常なんておかまいなしに音が鳴る。家で本を読みながらゆっくりしてようと、喫茶店で友だちと近況報告をしていようと、帰宅の自転車をこいでいようと関係ない。あ、電話だ!と思ってびっくりする。電話じゃないといけないなんて、何か悪いことでもあったんじゃないかと思う。取れないとなぜか申し訳ない気持ちになる。電話をかけ直すのも億劫な感じがして、ついついそのままにしてしまう。

そんなことを考えておきながらも、電話をしたくなることがある。誰かの声が聞きたくて。ひとりよがりな話を聞いてもらいたくて。文脈を奪ってしまうことをわかっていながら発信ボタンを押す。忙しかったかな… なんて、ふと我に返り後悔する、呼び鈴六回目、「もしもし…?」と、ちょっと不思議がる様子で電話が繋がる。その時間だけは、相手を独占するようで、いじわるで卑しくて、贅沢な気持ち。
わたしはなんて嫌なやつなんだろう。だけど、とても嬉しくなって、他愛もないことをたくさん話す。それから満ち足りた気持ちになって、電話を切った、そんな土曜日の夜。今日はお肉をたらふくいただきました。おかげで顔がテッカテカです。