ふふふのふ

思考の整理のために書いています。雑記。

レモン、ありますね。

 

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この前、久しぶりにサークルの先輩たちと飲みに行った。居酒屋でレモンの乗ったからあげが出てきたとき、友だちがちらっとこちらを見るなり「レモン、ありますね。」と言った。カルテットだ!と思って、すかさず「レモン、ありますよ。」と言おうとしたが、何にも知らない先輩が、ニコニコしながらレモンをむしりとり、ダーッっとからあげに絞った。やっぱり、お酒の席は楽しい。わたしは全く飲めないけれど、みんなが楽しくおしゃべりしているのを眺めるのが好きなのだ。

お互い会わなかった時間を埋めるかのように、ひたすらしゃべった。近況報告をしているとき「泣きながらご飯食べたことがある人は、生きていけます。」と、友だちがぼっそっと言うもんだから、ぶわっと涙がでた。それまで、ドラマの中の出来事だった、泣きながらご飯を食べるシーンが、一瞬で自分事になった。

 

泣きながらご飯を食べたことは、感情、味覚、嗅覚で、覚えている。涙と鼻水で、少ししょっぱい。鼻が詰まっていて、正解の味と全然違う味のご飯。辛くて、悲しくて、でも人としての欲求があるので、食べる。絶望して、打ちひしがれているのに、必要なエネルギーのために、食べる。泣き止んだときの自分のため、明日会社に行く自分のため、1週間後笑う自分のため。

しゃべっているうちに、涙があふれて、声が上ずる。でも、酸っぱいからあげを口元に運ぶのを止められない。涙をぽろぽろこぼしているのに、泣いてるなんて無いことにして、氷がとけて薄くなったカルピスをすするのを止められない。「食べるか、泣くかどっちかにしろ」と爆笑してくれた先輩たちに救われた。なんであのとき号泣したのか忘れてしまったけれど、あの夜からいろんなことが吹っ切れたなあ、と、思う火曜日の夜なのでした。みぞみぞしてきた。